透き通る手、砂雑じりの雪にひとすじの詩、描かれモノクロに、焼き付いて、瞳から離れない、まだ有り触れた、終焉の、言葉、美しく、染まろうと揺れながら裏切と絶望を落とし、コキュトスに煌かせた脈打つ河、輝く海、その最期に僕らは佇む遠ざかる手、凍り果てる街に君の歌は、呼応し響いてく有り触れた、終焉の、言葉、無慈悲さの、欠片から生まれ得た 君の歌君の歌 声が、響いては、反射して永遠に僕達を、僕と君だけを閉ざし行く、緩やかに輪を描き鳴り響く、メロディは、やがて狂おしい、叫喚に、呑み込まれ音楽を、(僕たちの音を)君の歌、(君の歌だけがまだ)紡ごうと、(紡ごうとしている)僕たちを、赦しあうためにそして、せかいは、ひらかれてゆく